デザイアと呼ばれた男 VOL 15
こんにちは。D・二プルです。
【二プルのおススメ映画】
「歓楽通り」
1945年、パリ。歓楽通りの娼館オリエンタル・パレスに生まれ育ったプチ・ルイ(パトリック・ティムシット)は、新入り娼婦のマリオン(レティシア・カスタ)に一目惚れし、一生かけて彼女の世話をすることを誓った。マリオンが幸福になることだけを願うプチ=ルイは、政府による娼館廃止のニュースが流れていた頃、彼女をラジオ局主催の歌手オーディションに連れ出す。それに合格したマリオンは、偶然ディミトリ(ヴァンサン・エルバズ)と出会う。彼を運命の男だと信じたマリオンだったが、実はディミトリは闇商売に手を染め命を狙われている身だった。それでもプチ・ルイは彼女の恋をサポートし、3人で逃亡生活を送るハメになる。ルーマニア人の追っ手たちと格闘しつつ、やがてマリオンは歌手として初舞台に立つ。それが認められ、レコードを出すことになった彼女。幸福の中、3人は小川のほとりでピクニックをしていた。ところがそこに追っ手が現われ、ディミトリ、そしてマリオンは射殺されてしまうのだった。
監督は「フェリックスとローラ」のパトリス・ルコント。脚本は「橋の上の娘」のセルジュ・フリードマン。撮影は「アンブレイカブル」のエドゥアルド・セラ。美術は「フェリックスとローラ」のイヴァン・モシオン。衣裳は「トスカ」のクリスチャン・ガスク。出演は「女優マルキーズ」のパトリック・ティムシット、「ジターノ」のレティシア・カスタ、「パリの確率」のヴァンサン・エルバズほか。
良い映画は人生を豊かにする!
それでは引き続き「デザイアと呼ばれた男」をお楽しみ下さい。
5
アカイが行方不明になり、俺が「ワールド」で臨時に働いている頃、ヒラノは女を連れて渋谷の町をブラブラしていた。
彼女の名前はミスズ。
ヒラノの本命の女だった。
ヒラノには体を許してくれる女友達が常に5,6人はいた。
その他にも一夜だけの関係を持った女は数知れずいた。
中学2年で初体験を済ませてからヒラノは女に不自由したことがなかった。
常に彼女と呼べる女がいて、それが切れることはなかった。
ヒラノが何もしなくても女の方から寄ってくるのだった。
その為かヒラノはよく女を冷たくあしらった。
やろうと思えばいつでもやれるヒラノは気分次第で女を邪険し、冷たく突き放すことも珍しくなかった。
それでもヒラノに群がる女は害虫のように後を絶たなかった。
しかし、そんな女たちの中でもミスズは特別な存在だった。
ヒラノがミスズと出会ったのはとあるバーで、その時ヒラノは別の女と一緒に飲んでいた。
ヒラノはベタベタと絡み付いてくる女に嫌気がさしていた。
女は必要以上にヒラノの体に触れ、ホテルに誘ってくる。
初めは軽くあしらっていたヒラノだったが、遂に我慢できなくなり、ブチキレて女を激しい口調で怒鳴りつけた。
女は泣き出したがヒラノはその横で知らん顔をしてウイスキーを飲んでいた。
そんなヒラノの前にそれまでカウンターの隅で一人で飲んでいたミスズが近づいてきた。
初め、ヒラノはミスズがいつものように自分に言い寄ってきた女だと思った。
ミスズはパッと見、外見は無しではなかったし、この場に嫌気をさしていたヒラノはミスズと店を出てもいいと思った。
しかし、ヒラノの予想とはうらはらにミスズは突然ヒラノが飲んでいたウイスキーのグラスを持ってヒラノの頭から降り注いだ。
突然の予想外の出来事にヒラノも店にいた全ての者たちの視線が一斉にミスズに集まった。
「カッコ悪い男。自分が何様だと思ってるの?今まで女に不自由してこなかったのかもしれないけど、あんたは最低のクズ野郎よ」
そう言うとミスズはヒラノを残し、泣いている女を連れ店の外に出て行った。
ヒラノは慌てて二人を追いかけた。
ヒラノは連れていた女に謝り、ミスズにも「ごめん、君のおかげで目が覚めたよ」と言い連れの女をタクシーで送って行った。
それからヒラノは度々ミスズと出会ったバーを訪れ、ミスズを捜すようになった。
そして、一ヵ月後にようやく再開し、改めて自分から声を掛けた。
ミスズもあの時は言い過ぎてごめんねと謝り、二人は飲みなおしたのだった。
ミスズはこれまでヒラノが出会ってきた女たちとはどこか違っていた。
しつこく付きまとったり、必要以上に体を密着されることなく、普通に会話が楽しめる相手だった。
それどころかヒラノの方から積極的にミスズに話しかけた。
こんなことは今までヒラノにはしたことの無い経験だった。
今までは何もしなくても女の方から勝手に近づいてくるものだと思っていた。
しかし、気が付くと今はヒラノが必死になってミスズに話しかけていた。
これまで自分から積極的に女に話しかけたことのないヒラノの会話はぎこちなくなり、それがかえってミスズには受けたのだった。
しかし、ミスズはいくら口説いてもその日のうちに寝るような女ではなかった。
再会したその日は携帯番号とメルアドを交換しただけで、それからヒラノはミスズとメールでやりとりしたり、電話で話したりするようになった。
この頃になると、ヒラノは自分がミスズに恋していることに気づいていた。
ミスズとの出会いによって、ヒラノの女に対する価値観は変わった。
そして、今日、ヒラノはミスズを誘い出し、決めようと思っていた。
行きつけのクラブで少し踊ったあと、予約したお洒落な無国籍料理の店で食事をしながら酒を飲み、そこで告白しようと思っていた。
クラブではいい感じで汗を流し、ミスズもとても楽しそうだった。
ここまでは予定通りうまくいっていた。
しかし、ヒラノとミスズが無国籍料理の店に向かう途中で異変が起こった。
ヒラノとミスズは二人組みの警察官に呼び止められた。
警察官の話では近くの風俗店で傷害事件が発生し、あるカップルが逃走しているという。
警官たちは少し話しを聞きたいから近くの交番まで来て欲しいと言って二人を車に乗せた。
その時の車はパトカーではなく黒塗りのセダンだったが、突然の予想外の出来事に二人は気にも留めず警官の言うままに車に乗り込んだ。
ヒラノとミスズはとあるマンションの一室に連れて行かれた。
てっきり近くの交番に行くと思っていたヒラノが警官たちに問いただすと二人は、今交番がいっぱいだから、証人を隠す隠れ家で取り調べをすると言う。
ワンルームの部屋の中に入り、二人は驚愕した。
そこには草木が生い茂るジャングルが広がっていた。
そして、いたるところに大小様々な動物が所狭しとうごめいていた。
犬、猫、鳥、イグアナ、猿、子豚、ウサギ……。
呆然とその場に立ち尽くしているヒラノとミスズを二人の偽警官は慣れた手つきで縛り上げた。
二人の偽警官、タツオとタツヒコはペットショップを経営する兄弟だった。
二人の本当の目的はヒラノから〝デザイア〟の情報を聞き出すことだったが、タツオとタツヒコは変わった性癖があった。
タツオはヒラノをテーブルの足に固定して動けなくすると、同時にタツヒコが手足を縛られたミスズをベッドに押し倒した。
「やめろー」
ヒラノはタツヒコがミスズをレイプすると思い絶叫した。
しかし、タツヒコはミスズの身体には指一本触れずにあらかじめ用意していたペットボトルに入った液体をミスズの頭の上から降り注いだ。
「きゃ、何これ……バター?」
次の瞬間、それまで辺りをちょろちょろと動き回っていた動物たちが一斉にミスズの周りに集まってきた。
動物たちはミスズの身体に付いた液体を嘗めたり、服ごと食べようとしたりしている。
「……ちょっと、やだ、やめてよ」
ミスズはベッドから起き上がろうとしたが、タツヒコがそれを制止した。
「動くな。お前はこいつらの餌だ。彼氏がしゃべるまで続けるからな」
そう言ってタツヒコはミスズの身体にニシキヘビを絡ませた。
「やめろ!ミスズに何しやがった?」
「お前が正直に話さない限り、この悪夢は終わらないぜ。〝デザイア〟はどこにいる?」
「は?デザイア?何だそれは。意味がわからないぞ」
ヒラノの答えを聞いてタツオはニヤリと笑い、ヒラノの口の中に子ねずみを押し込み、ガムテープで口を塞いだ。
ヒラノは苦しそうに悶絶している。
その間、タツヒコはミスズの服を引き裂き、再びペットボトルの液体を露になったミスズの裸体に降り注いだ。
このペットボトルの中身はペットフードとドラッグとバイアグラを混ぜ合わせたものだった。
この液体を嘗めた動物たちは次第にハイになり、興奮し、ペニスを膨張させた。
その間にも動物たちはミスズの股間や胸をペロペロといやらしい音をたてながら嘗め回していた。
タツオとタツヒコはその様子をビデオカメラで撮影しながら股間自らのペニスをしごいていた。
いつの間にか、興奮しペニスを膨張させたセントバーナードがミスズのアナルから挿入し腰を激しく動かしていた。
同時にタツオとタツヒコの腕の動きも激しくなっていった。
「〝デザイア〟はどこにいる?」
もはやヒラノの耳にその言葉は届いていなかった。
ヒラノの口の中の子ねずみは喉の奥で体を詰まらせ、それでも外へ出ようと必死にもがき、余計にヒラノを苦しめた。
それから数分後、動物たちの精液に塗れたミスズは廃人のような姿でベッドの上で横たわっていた。
テーブルに固定されていたヒラノはいつの間にか窒息死していた。
喉の奥に詰まっていた子ねずみはヒラノの喉を食いちぎり、外に飛び出していた。
ミスズに精液をたっぷりと振りかけたタツオとタツヒコは横たわっているミスズの口の中に子ねずみを放り込み、テープで口を塞いだ。
「なあ、にいちゃん。結局〝デザイア〟の情報引き出せなかったね」
「ああ、まぁいいさ。充分楽しめた。それに他の奴らだってまだ〝デザイア〟にたどり着いてないだろう。勝負はこれからだ」
数分後、ヒラノ同様にミスズの喉から子ねずみが這い出してきた。
やがて動物たちは底に横たわるヒラノとミスズの死体を食べ始めた。
【続く】
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